
作:久保 喬
絵:駒宮 録郎
出版社:フレーベル館
価格:1,050円
タイトルを見た途端、
懐かしい記憶がよみがえってきました。
子供の頃、とても好きだったお話「かしのきホテル」
私が読んでいたのは、確か絵本ではなく童話だったと思います。
数十年の間、手に取ることもなかったこのお話を
どこかで覚えていたのも、このお話の持つ大きな心が、
子供心にインパクトがあったのでしょう。
「このホテルは どんなおきゃくも
くべつをしないで とめますよ」
そんなかしのきホテルには、
いろんな虫や鳥達がたくさん泊まっています。
みんなただで泊めてもらっているのです。
それなのに、わがままなお客さんは
「ここは あめがもるよ
すきまかぜもはいるよ」
小言を言ったり、
汚い身なりの鳥や虫がくると
きれいな鳥達がいやがります。
そしてみんな新しく出来た
「かばのきホテル」や「もみじホテル」へ
引っ越していきます。
結局は、みんな戻ってくることになります。
悪口を言ったことなど無かったことのように・・
でも、何一つ文句を言わず
暖かく受け入れる「かしのき」の大きな広い気持ちが、
対照的にとても心に残ります

その時その時で、どちらの立場にもなりえると思います。
いつも大きな気持ちを持っていられたらと
改めて自分を振り返りました。
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